よこはまウォーキングポイントの効果(事業検証結果)
よこはまウォーキングポイント参加者の歩数データ等を活用し、事業への参加及びウォーキングが生活習慣病や医療費、身体機能維持にどのような影響があるか分析を行いました。
糖尿病の新規発症率及び重症化率の低下
横浜市・横浜市立大学・NTTグループによる生活習慣病予防等への効果分析(令和4年度実施)
糖尿病の新規発症率及び重症化率が低いことが分かりました!
糖尿病の新規発症率
よこはまウォーキングポイント事業に参加し、参加後5年間の平均歩数が10,000歩/日以上の参加者は、未登録の人と比べて糖尿病の新規発症率が62%低いことが分かりました。
糖尿病の重症化率
よこはまウォーキングポイント事業に参加し、参加後5年間の平均歩数が10,000歩/日以上の参加者は、未登録の人と比べて糖尿病の重症化率が67%低いことが分かりました。
高血圧の新規発症率の低下
横浜市・横浜市立大学・NTTグループによる生活習慣病予防等への効果分析(令和元年度実施)
続けている人に高血圧予防効果あり!
60歳代の男女でよこはまウォーキングポイントに3年間継続して参加した人は未登録の人に比べ、高血圧の新規発症者が相対的に12.3%少ないという結果が出ています。
(統計的有意差あり※1)
高血圧の新規発生率
高血圧抑制に伴う医療費抑制推計額は少なくとも年間9千万円!
高血圧の発症が抑制されることで、高血圧の治療に掛かる医療費も抑制されます。さらに、高血圧は脳梗塞を引き起こすリスクがあるため、高血圧が抑制されることで、高血圧が招く脳梗塞の医療費も抑制されます。両方合わせて60歳代のよこはまウォーキングポイント3年連続参加者全体での年間医療費抑制額は、約9000万円と推計されます。
※1)3年間継続的に参加した人と未登録者の背景要因を揃えて比較したところ、確率的に偶然ではないと考えられる結果
うつ傾向の抑制効果
(一社)日本老年学的評価研究機構(JAGES)による高齢者の歩行時間、身体機能、うつ傾向の分析
65歳以上の高齢者を対象に、よこはまウォーキングポイント参加群と非参加群に分けて、2013年と2016年の2点間で歩行時間、身体機能、うつ傾向をそれぞれ比べたところ、
参加している高齢者は参加していない人より
- 歩行時間が約3.6分(約360歩分)長い
- 運動機能が低下しにくい
- うつ傾向が抑制
という結果が出ました!(いずれも統計的有意差あり※2)
一日あたりの歩行時間
運動機能得点 ※3
(基本チェックリスト「運動器の機能向上」に関する5項目)
うつ得点 ※3
(老年期うつ評価尺度(GDS)15項目版)
※2)統計的有意差あり…参加群を非参加群の背景要因のバランスを取って比較したところ、確率的に偶然ではないと考えられる結果
※3)運動機能得点とうつ得点が低い方ほど、運動機能とうつは良好
よこはまウォーキングポイント利用状況報告
よこはまウォーキングポイント事業では、平成27年度から参加者の平均歩数等の状況や事業参加による効果等の分析を実施しています。令和5年度も参加者アンケート調査結果や歩数データ集計結果を取りまとめて「令和5年度利用状況報告書」を作成しました。
事業への参加が歩数の増加や運動のきっかけにつながっています
参加者の平均歩数が増加しています
参加者の平均歩数は、令和2年度、3年度にコロナ禍での外出自粛等の影響で減少しましたが、令和4年度以降、再び増加傾向となり、令和5年度のアプリ参加者の平均歩数は過去最高となっています。
1日の平均歩数
多くの方が参加後に運動するようになっています
事業参加前に「運動していなかった」人のうち、歩数計・アプリともに約56%の人が参加後に運動するようになっています。
参加前に「運動していなかった」と回答した人の参加後の運動実施状況
詳細は各報告書をご覧ください。
ウォーキングを続けることで、嬉しい効果が期待できます!
是非、無理のない範囲でウォーキングを続けてください!!